ジャズを始めようと思って、一番最初に困ったこと。
それは、
「何から練習すればいいの?」
だった。
本屋へ行けば教則本がたくさん並んでいる。
YouTubeを開けば、いろんな人が練習方法を教えてくれる。
理論書も山ほどある。
でも逆に情報が多すぎて、
結局、何から始めればいいのか分からない。
僕もまさにそうだった。
だから最初はいろんなことに手を出した。
- ジャズ用のマウスピースを買う
- 教本を買ってスケールを練習する
- 理論書を読み漁る
- YouTubeを見まくる
- カラオケに合わせてアドリブっぽいことをする
- とりあえずコピーする
- 勢いでセッションへ行く
今思えば……
全部やった(笑)。
でも、正直かなり遠回りだったと思う。
だから今回は、
もし今の僕がゼロからジャズを始めるなら、まず何を練習するか。
そんな視点で書いてみようと思う。
① まずは「噛まない」ことを覚える
僕が一番最初にやるのは、アンブシュアを見直すこと。
ジャズにはシングルリップだけでなく、ファットリップやダブルリップなど、いろいろなアンブシュアがある。
どれが正解というより、プロでも本当に人それぞれ。
だから、その話はまた別の記事で詳しく書こうと思う。
ただ一つだけ言えるのは、
「噛まないこと」
これは本当に大事だった。
クラシック出身の人なら分かると思うけど、僕たちはどうしてもアンブシュアをしっかり固定する癖がある。
唇が痛くなるから、油取り紙を歯にかぶせて吹いていた人も多いんじゃないかな(笑)。
僕もその一人だった。
でも先生からは何度も、
「もっと噛まない。」
と言われた。
最初は怖かった。
音程は安定しない。
音もスカスカ。
「本当にこれでいいの?」
そう思った(笑)。
でも、少しずつ音が変わり始めた。
もし今ゼロから始めるなら、僕はまずロングトーンで「噛まない感覚」を徹底的に身につけると思う。
② スタンダードのテーマを耳で覚える
次にやるのは、
黒本(ジャズ・スタンダード・バイブル)を買うこと。
僕も最初に買った。
そして今でも買ってよかったと思っている。
もちろん、譜面を吹くだけならクラシック出身の人はすぐに吹けると思う。
でも、大事なのはそこじゃない。
本当に大事なのは、
音源を聴くこと。
有名プレイヤーがどう吹いているのか。
どこでタンギングしているのか。
どうスイングしているのか。
どんなビブラートを掛けているのか。
メロディーをどう崩しているのか。
譜面には書いていない情報が、そこにはたくさんある。
速度を落として何度も聴く。
真似して吹く。
この繰り返しが、ジャズらしさを身につける一番の近道なんじゃないかと思う。
③ トライアドを死ぬほど練習する
そして最後。
もし一つだけ選ぶなら、
僕はトライアドを選ぶ。
正直に言うと、最初は
「なんでこんな地味な練習をするんだろう。」
と思っていた(笑)。
アドリブを吹きたいのに、
ひたすらコードの構成音。
面白くない。
でも今なら分かる。
全部ここにつながっていた。
ジャズはコード進行の上で演奏する音楽。
だからコードを知らないままアドリブをしようとしても、どうしても行き当たりばったりになってしまう。
まずは、
- メジャー
- マイナー
- オーギュメント
- ディミニッシュ
この4種類のトライアドを12キーで吹けるようになる。
そして、
ルートからだけじゃなく、
3度から。
5度から。
どこからでも吹けるようにする。
教則本にもよく載っている練習だけど、
僕は正直、当時そこまで真剣にやっていなかった。
だから今なら、
ここにもっと時間を使う。
そう思っている。
最後に
ジャズを始めると、
早くアドリブを吹けるようになりたくなる。
僕もそうだった。
でも振り返ってみると、
結局、一番大事なのは基礎だった。
音作り。
テーマ。
トライアド。
地味だけど、この土台があるからこそ、その上に自由なアドリブが積み上がっていく。
焦らなくていい。
少しずつ、一歩ずつ。
その積み重ねが、きっと後で大きな差になる。
過去の僕へ
早くアドリブを吹きたい気持ちはよく分かる。
でも、近道を探して基礎を飛ばすと、
結局あとで全部戻ってくる。
僕は遠回りした。
だから今ジャズを始める人には、
焦らなくていいから、基礎を大切にしてほしい。
その積み重ねは、きっと未来の自分を助けてくれる。
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